WELQの倫理問題で炎上したDeNAは、著作権問題で更に炎上する

Lalmch / Pixabay
ここをクリックすると記事のURLとタイトルをコピーします

ども、さとけんです。医療健康系の情報まとめサイト【WELQ(ウェルク)】から始まったキュレーションサイト問題は、DeNA系列の他の情報サイトを巻き込み、10サイトが非公開(実質閉鎖)となりました。

あまりにも悪質性が高かったため、Web業界、SEO業界、ネット広告業界から一斉にバッシング。しまいには東京都も問題視。そして新聞やTVニュースで一般人にも知れ渡る不祥事となりました。

DeNAはWELQ騒動を倫理問題だけ謝罪して逃げ切ろうとしていた?

当初、DeNAはWELQの騒動を、“医療健康系メディアとしてふさわしくない情報”という倫理の問題で幕引きを図ろうとしていました。生命に影響を及ぼす可能性のある記事を、医師の監修もないまま掲載していた点だけに絞って謝罪し、終わらせたかったのです。

なぜなら、DeNAが真に恐れているのは“謝って済む倫理問題”の方ではなく、記事の無断転載による盗用(パクり)問題だからです。上場企業でありながら長年に渡って組織的に行っていたであろう、著作権の違法行為を厳しく追求されることだけは避けたかったからです。

著作権違反は、懲役10年以下もしくは1,000万円以下の罰金と重罪です。

 

DeNA社長・守安氏の認識

TechCrunchにてDeNA代表・守安氏へのインタビュー記事があります。

 

2016年12月1日の記事です。この時点でそれなりに炎上していましたが、まだ大炎上の手前あたりです。しかし、この記事を読んでもわかるとおり、上場企業としてのモラルに欠けている自覚さえなかった様子が伺えます。(もしくは自覚しながらとぼけている?)

『モラル的に問題がなかったかと考えると、決してそうではない。記事の作り方に問題があると感じました。』という言葉のとおり、違法ではなくモラルの問題としたかった様子が伺えます。

 

WELQを含むDeNA傘下キュレーションサイトの問題点3つ

  1. ほとんどの記事を外部ライターへ依頼しておきながら編集者責任を放棄
  2. 外部ライターへの発注で他サイトからの転載を組織的に推奨
  3. パクリ隠蔽の文章改ざん(いんちきリライト)や複数記事の合成(著作権ガン無視

 

実は上記問題はWELQやDeNAに限らず、多くのキュレーションサイト(という名のパクリサイト)が以前から公然と行ってきた悪質な行為でした。

 

多数のキュレーションサイトの中でWELQが特に良く燃えた理由

  • 医療健康メディアなのに、儲け優先で調子に乗りすぎた(例:肩こりは幽霊のせい)
  • 1記事8千文字、1日100記事ペースというゴリ押しのブラックハットSEOでGoogleの検索上位を独占してしまい、SEO業者やアフィリエイターが激おこ
  • 上場企業なので注目度が高く、みんな叩きがいがあった

この書き方だとネット民が単に面白がって祭りに乗ったように見えますが、真面目に書くなら、『上場企業やキュレーションメディアの自覚もモラルもなく、限界突破するまで自浄作用も働かなかったDeNAに代わり、Web業界・SEO業界・インターネット広告業界・アフィリエイト界隈の皆さんが業界健全化のために立ち上がった社会正義の結果』ということです。長っ。

『それをやれば儲かる事はわかっているけど、情報発信者として、また広告業界として、それをやっちゃいけないよね』と、口には出さずとも皆が認識していたモラルの一線。それをDeNAは軽々と突き破って、ひたすら自社利益の追求だけを求めた結果なので、同情の声はありません。

 

MERYの悪質な画像流用疑惑も発覚

なぜか他のDeNA系列サイトと違い、記事の非公開化を遅らせたMERY。しかし、これも結局は全記事を非公開化。実質、閉鎖状態となりました。

WELQは医療健康系の倫理問題が優先的に取り沙汰されていましたが、MERYを叩くと著作権違反のホコリがモウモウと立ち込める気配があります。その一つが、MERYの記事に掲載されていた画像の直リンク疑惑です。

 

画像の直リンクは、元記事のサーバーや回線の処理を泥棒する行為

普通、ブログに画像を貼る時は、自分のサーバーに画像を一旦保存し、それを記事に貼り付けますよね。この場合、自分のサーバーから画像を読み込んで、記事中に表示しています。

でも、MERYの多数の記事において、パクった元サイトに画像のリンクを張り、元サイトから画像を直接読み込んで表示していた疑惑が生じています。この場合、MERYは自分のサーバーから画像を読む必要がないので、MERY側に負荷はかかりません。

しかし、パクられた元サイトのサーバーは、MERYのアクセスが増えれば増えるほど負荷が増大します。パクられた元サイトは、訪問者が増えているわけでもないのに、なぜかサーバーも回線も処理が重くなるわけです。MERYは画像のパクりだけではなく、サーバー・リソース(処理能力)を泥棒していることにもなるのです。

 

民事訴訟や刑事訴訟なんて噂も……

サーバーは、運用維持のために性能を上げたり、回線を増強するなど、設備投資には多額の費用がかかります。その原因がMERYの横取りであれば、著作権やモラルの問題では済まないでしょう。民事訴訟や刑事事件にも発展するのでは、とも言われています。

でも、今まで金儲け優先で散々アコギな事をやり続けてきたので、やはりどこからも同情の声は聞こえません。ちょっと前のPCデポのようです。

医療健康系の倫理問題は謝罪で済みますが、著作権違反は犯罪なので謝罪だけで済む話ではありません。ましてや上場企業です。記事の盗用や無断転載の実害を被った著作権者によって、DeNAに対する法的な追求が始まれば、更に炎上は激しくなる可能性があります。

 

2017年3月3日追記)パクられた被害者が語る、DeNAの呆れた対応

素人ライターにノルマを課して、組織ぐるみでパクリを黙認していたとしか思えない内容の記事。

 

2017年3月13日追記)74万件で権利侵害の可能性=まとめサイト問題-DeNA

第三者委員会、しっかり仕事したようです。

規模が大きかっただけに、数字も驚きのケタに。
でもまぁ、他のキュレーションメディアも似たようなものかと。

今回の件、DeNAはきちんと問題に向き合っている感じですが(肝心の現場責任者であった村田マリ氏は最後までトンズラですが)、NAVERまとめは他人事みたいな顔をしてやり過ごそうとしている感じです。

NAVER(LINE)はこのまま幕引きをしたいんでしょうけど…… いいんですかね? インセンティブ・システムなんていう、おためごかしな幕引きで。(過去の権利侵害に向き合わず、論点をずらしたとしか思えない)

 

補足)アフィリエイターやブロガーの著作権とモラル

ものすごい当たり前のことをわざわざ言うのもなんですが、記事の盗用や画像の無断転載は著作権違反です。上場企業であろうと、個人のアフィリエイターであろうと、趣味ブロガーであろうと、変わりません。

 

今の著作権は親告罪。だけどTPPでは非親告罪になるかも

現在、著作権は親告罪です。親告罪を簡単に言うと、被害者が訴えなければ実質的には罪に問われない犯罪を指します。訴えられなければ、事実上は見逃されている状態です。

しかし、TPPが施行されると著作権が非親告罪になるとも言われています。著作者が訴えなくてもお前、著作権違反だからアウトねと、検察に起訴される可能性が出てきます。

 

リソースの横取りはモラルに欠ける行為

MERYの画像直リンクのように、サーバーや回線のリソース横取りは、モラルに欠ける行為として“やってはいけないこと”というネットの常識があります。個人のブログも例外ではありません。

 

著作物の引用、転載、二次利用のルールをきちんと押さえよう

引用には引用の適切なルールがあります。単に引用マーク(“ ”)を付ければ許されるとか、引用元にリンクを貼ればOKという単純な話ではないのです。

転載には許諾が必要です。中には許諾不要の著作物もありますが、二次利用についての規約やライセンスのルールがあります。アフィリエイターもブロガーも、著作権やモラルに反しない運用を心がけていきましょう。

引用と無断転載(盗用、パクリ)の違いは? ブロガーやアフィリエイター向けに、著作権とCCライセンスをざっくり説明

2016.12.12
ここをクリックすると記事のURLとタイトルをコピーします

【5つの無料レポートをプレゼント】
実際に審査に通ったブログ&サイトを公開

■Report 1■
Googleアドセンスの審査に通った1ページしかないサイトを公開

■Report 2■
Amazonアソシエイトの審査に27回目で通ったブログを公開

■Report 3■
アフィリエイト初心者向けASP登録用ブログを公開

■Report 4■
自宅で稼ぐ初心者が今日からやるべき準備7+2

■Report 5■
要注意!僕が転職に失敗し続けた3つの元凶

全48ページ(A4版PDF換算)

1 個のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA