NAVERまとめインセンティブ還元システムは、著作権問題の追求を逃れる苦肉の策?

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ども、さとけんです。WELQやMERYといったDeNA騒動の余波を受けて、リクルート、サイバーエージェント、Yahoo!、nanapiといった他のキュレーションメディアも、次々と記事の非公開化やサービスの一時停止に追い込まれています。

そんな中、キュレーション事業の最大手【NAVERまとめ】が、一時情報提供者の権利保護および還元と称した、運営方針の変更を発表しました。

しかし、会見内容は“上から目線”とも取れるような発言が目につき、今回発表された内容も、どこか本質を履き違えているようなモヤモヤ感をおぼえます。

著作権問題をほじくり返されてDeNAのような厳しい追求を受ける前に、いかにも一時提供者のことを考えているというポーズを先に示すことで、著作権問題を炎上させずに幕引きをはかりたいという思惑が伺えます。

NAVERまとめに感じる3つの違和感

  • 昔から感じている違和感
  • 先日の会見の違和感
  • 今回発表された方針の違和感

この3つを順にお伝えします。

 

違和感その1)NAVERまとめは、そもそも引用ではなく、ほとんど転載では?

NAVERまとめの“まとめ記事”を見ると、ほとんどが引用の要件を満たしていない単なる転載ではないかと、何年も前から疑問に思っているのですが……

それでも大企業が大々的にやり続けているということは、素人にはわからないスーパーエクセレントな著作権の謎解釈によって著作権違反にならない運用をしてきたんだろうなぁ……と思うしかありませんでした。

……でも、あれってやっぱり引用とは呼べない無断転載ではないでしょうか? 単に出典を記し、ハイパーリンクを張り、記事を引用符(“ ”)で囲めば引用になる? そんなわけないでしょう。

 

引用の要件である“主従の関係”が無視されている

引用とは、“自説の主張を補強・補足するもの”です。記事内で、自説と引用には主従の関係があります。自説を主として引用は従でなければなりません。

 

NAVERまとめの記事の大多数は、引用の要件である主従の前提がスッポ抜けてます。

まとめ主による主張がほとんどないまま、他サイトの記事や画像をツギハギしただけの、主従の従だけしかない記事が多数を占めます。従(引用)しかない記事は、それこそが主です。引用の要件を満たさなければ転載です。転載には著作者の許諾が必要です。

NAVERまとめをパッと見渡しても、引用とは言えない転載まとめ記事ばかりです。運営がこれに気付かなかったという言い訳は通用しないでしょう。また運営スタッフが誰一人として引用と転載の違いを知らなかったなんて事もないでしょう。

となれば、NAVERまとめもDeNAのように著作権がグレーゾーンやクロであることを知っていたのに、組織的かつ意図的に放置していたのでは?としか思えないのですが……

 

違和感その2)NAVERまとめ運営企業LINE上級執行役員の会見内容

2016年12月5日、LINE上級執行役員でNAVER生みの親である島村武志氏が会見を行いました。

 

平たく言えば

  • わかっていたけど面倒くさくてやってこなかった。
  • 最近キュレーション界隈が騒がしいから、きちんとやることに決めた。
  • とりあえず来年いっぱいかけてやるから。

ということでしょうか。(悪意ある意訳)

問題を自覚しているなら、まずは記事を非公開にして、元記事の著作者から許諾を得る、もしくは利益還元ができる体制が整うまでサービスを停止するといった対応が必要だと思います。

でも、会見で『問題は無い』と明言しちゃってるんですよね。だから『我々に見返りはない』なんていう言葉も出てくるのでしょう。どこか上から目線で、元記事の著作物や著作権者への敬意(リスペクト)に欠ける言葉のように感じます。

『著作権違反? 何のこと? むしろ著作者を尊重する仕組みを自主的に取り入れるよ』とでも言いたげです。著作権問題は法律問題であり、違法となれば謝って済む話ではありません。当初のDeNAと同じく、できるだけ法の問題ではなく倫理の問題として回避するべく、とぼけて幕引きを図ろうとしているようにも見えます。

 

違和感その3)今回発表されたNAVERまとめインセンティブ還元の仕組み

そして今回発表された、一時情報提供者(著作権者という言葉を避けている?)へのインセンティブ還元の仕組み。これも何だか違和感を覚えます。

 

簡単にまとめると、『自分のサイト・ブログ・SNS等を事前にNAVERへ登録しておけば、NAVERユーザーが記事をまとめた(引用・転載した)時に、インセンティブ(報酬)を還元する』という事らしいです。何だこれ……

この仕組みが成立する大前提として、NAVERまとめユーザーが『要件を満たさない引用をしない』『許諾なき転載もしない』という“著作権の引用と転載のルールを徹底”しないことには意味がないですよね。

  • 別に報酬が欲しいとは思っていない人
  • そもそも転載を許可していない人
  • 自分がまとめられている事を知らない人
  • NAVERまとめを使いたくない人

こうした人達は事前登録なんてしません。となると、これまでのような主従を無視したインチキ引用ルールによる無断転載が続けば、未登録者には報酬が入らないし、無断転載される状況も変わりません。

 

そもそも報酬って? 何でNAVERが転載の利用料を決めようとしてるの?

……って話ですよね。引用ならぬ転載ならば、事前の許諾とともに著作者への著作物利用料を支払うのが筋ではないでしょうか? NAVERが一方的に決める報酬額を、転載される側が飲むまなければならないような論調にモヤモヤします。

『まずは登録せよ。さすれば報酬を還元してやろう』
何だか、おためごかしの理屈に聞こえてしまいます。

『まずは引用という名を借りた転載をやめよ。さすれば登録してやらんこともない』
これがNAVERまとめに記事や画像を転載されてきた人達の気持ちではないでしょうか? 少なくとも僕はそう思うのですが。

 

NAVERまとめは、正しい引用の解釈と、記事公開前のチェック体制が必要では?

NAVERまとめが最優先でやるべきは、野放しになっている無断転載まとめ記事の排除ではないでしょうか? 著作権を無視した記事盗用の原因となっているのは、引用の要件を満たさない(主従を無視した)まとめ記事です。

著作権問題の本質から目をそらすかのように、唐突にブチ上げられたインセンティブ還元の仕組み。しかし、まずはキュレーションを形作る細胞の一つひとつとも言える元記事や著作者への敬意(リスペクト)を前提とした、著作権の厳密なチェック体制が必要なのではないでしょうか。

 

その後いろいろ追記

追記:2016年12月9日)
サイバーエージェント Spotlight も著作権問題でクロ?

ヨッピー氏による詳細な記事はこちら

もうね、DeNAもNAVERもサイバーエージェントも、認識が甘かったとか現場の責任とかそういうレベルではないですよね。組織ぐるみ。

『多少叩かれたところで痛くもかゆくもない。著作権なんて関係ねえ。記事や画像をパクってアクセス集めりゃボロ儲け。こんなおいしい商売を誰がやめるか。今日も他人の著作物で食うメシはうまい』

というレベルで、みんなわかってやり続けていたとしか思えないわけです。

 

追記:2016年12月19日)
NAVERは盗用(パクリ)と自覚しているから居直る?

写真の無断転載に対する抗議に、ここまで酷い対応を返すとは……

 

追記:2017年1月10日)
NAVERは聖帝サウザー?『退かぬ!媚びぬ!省みぬ!』

著作権侵害のコンテンツがあると自覚しているなら、まずサービスを停止し、精査してからシロのコンテンツだけを戻していくべきだと思うのですが…… DeNAやその他のキュレーションメディアがそうしたように。
 
他にもツッコミどころ満載すぎるインタビュー記事なのですが、この期に及んでまだ自己正当化するのか〜と驚きました。詭弁で自己洗脳してるみたいな感じです。(インタビューは2016年12月8日だそうですが)
 
著作権クロのままサービスを継続してインセンティブの話をするよりも、まずはゴメンなさいと言ってからの話だと思うんですよね。
 
DeNAの騒動がなければ、何食わぬ顔で続けてたのでは?

 

オマケ)『なに!? NAVERでインセンティブ還元の仕組みだと?』

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