引用と無断転載(盗用、パクリ)の違いは? ブロガーやアフィリエイター向けに、著作権とCCライセンスをざっくり説明

bykst / Pixabay
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ども、さとけんです。多くのまとめサイトやキュレーションメディアの記事が、引用の名を借りた無断転載(盗用・パクリ)を行っているようです。というのも、引用の要件である“主従”を無視しているからです。

有名サイトや大手メディアだけではありません。ブロガーやアフィリエイターの中にも、引用にはならない無断転載をおこない、文章や画像を盗用している人も少なくないようです。

というわけで、引用と無断転載について、ブロガーやアフィリエイター向けにざっくり説明します。

引用と転載の前に、著作物・著作者・著作権の話

早口言葉になりますね。ちょさくぶつ、ちょさくしゃ、ちょさくけん。

詳細は文化庁の著作権のページでお勉強してください。
お役所のサイトですが、割とわかりやすく書かれています。

以下、ざっくりと説明します。

 

ブログの記事も著作物

著作物とは、感情や思想を創作物として制作したモノを指します。

  • 自分で書いた文章、小説、記事
  • 自分で撮影した写真、映像、アニメーション
  • 自分で描いた絵画、イラスト、図
  • 自分で作った音楽、作詞、音声
  • 自分で組んだプログラム、ソフトウェア

 

当然、僕のブログ記事(これ)も著作物ということになります。

単なる事実やデータは著作物にはなりません。歴史の出来事(事実)を並べた表(データ)は、そのままでは著作物ではありません。しかし、そこに作者の感情、思想、主義、主張を加えた創作物とすれば、著作物になります。

▼わかりやすい一覧はこちら

 

ブログに記事を書けば著作者

著作者とは、著作物を創作した人です。

趣味でブログを書いていれば、そのブログを書いている人はブログ記事の著作者です。
趣味で撮影した写真をブログに掲載すれば、その写真の著作者でもあります。

文化庁のページにも『幼稚園児であっても絵を描けばその絵の著作者となり,作文を書けばその作文の著作者になります』と書かれています。

 

著作権は大きく分けて2つある

著作者に生じる権利です。大きく分けて2つあります。

 

著作者人格権(内容を勝手に変えるな!と言える権利はココ)

  • 主に人格的な権利
  • 著作物の公表時期や方法を決める権利。氏名表示をどうするかを決める権利。勝手に内容を変更させない権利(同一性保持権……勝手に文章を変えるな、イラストを変更するな、写真に文字を重ねるな、音楽をアレンジするな、と言える権利)
  • 他者に譲渡できない。(生みの親のようなイメージ)

 

著作権(勝手にコピーしたり配ったりすんな!と言える権利はココ)

  • 主に財産的な権利
  • 著作物の複製、上映、配布をどのようにするかを決める権利。細かく分かれている。
  • インターネットが世に出てから著作物の多くが簡単に複製や配信ができるようになったが、法律の方が現状に追いついていない。
  • 他者に譲渡できる。(生みの親の元を離れて他の人の下で働くこともできるよ、というイメージ)

 

ブロガーやアフィリエイターに大きく関係するのは、著作者人格権の『同一性保持権』や、著作権の『複製権』あたりでしょうか。他のサイトから記事や画像を勝手にコピーするのは複製権の侵害ですし、記事を書き換えたり(いんちきリライト)、画像を勝手に補正したり文字を書き入れたりするのは同一性保持権の侵害になります。

▼著作権のこまかい分類はこちら

 

引用は(ルールを守れば)許可なく勝手に転載できる

引用は、“引用の要件”さえ満たせば、著作者に許可を得ることなく、自由に著作物を転載できます。

 

引用の要件(前提条件)と、ブログの例

  1. 引用は自分の著作物に対して行われること。
    他者の著作物を引用するには、まずベースとなる自分の著作物(自分で書いたブログ記事など)が無いとダメ。
  2. 自説の主張を補強、補足する目的であること。
    引用部が無かったとしても、ブログの記事として成立する自分の主張がないとダメ。
  3. 自説が主であり、引用は質と量ともに従であること。
    他人の引用文ばかりを並べて、ほんの少しだけ『この意見に自分も賛成です』みたいな、取ってつけたような主張だけではダメ。また他人の画像ばかりを並べたギャラリーサイトもダメ。
  4. 引用の目的に見合った正当な範囲内であること。
    いくら引用が従でも、無関係な部分まで延々と転載するのはダメ。
  5. 自説と引用が明確に区分されていること。
    引用符(ダブルクォーテーション→“これ”)を付ける、枠で囲む、字体を変えるなど、自説(本文)と引用部の違いをハッキリ分ける。曖昧で区別がつかないのはダメ。
  6. 引用元の著作物および著作者の出処を明示すること。
    引用した書籍名、出版社名、ブログ名、サイト名、著者、ブログ運営者、撮影者、作曲者、URLなど、原典をたどって確認できる情報を記載する。無記載はダメ。
  7. 引用する著作物を改変、改ざん、加工してはいけない。
    文章を勝手に修正したり、画像を補正したり、写真に文字を載せたりするのはダメ。

 

引用が著作者の許諾なしで転載を許されるのは、厳密な引用の要件を前提としているからです。

 

引用の要件を満たさない転載は、著作者の許諾が必要

引用にあたらない転載は著作者の許諾が必要です。著作者の許諾が下りなければ、引用以外の転載はできません。また許諾が下りても、使用料の支払い、使用の時期、場所、対象など、条件を提示されることがあります。

▼参考記事

 

著作者の許諾なき転載は無断転載

他サイトの記事、誰かが撮影した写真、誰かが作ったイラストや画像、テレビアニメやドラマの映像、CDなどの音楽、これら著作物を引用の要件を満たさず、著作者の許諾がないまま勝手にコピー、掲載、配布などをした場合、無断転載になります。

 

無断転載は著作権の侵害。実はかなり重罪

著作者から訴えられて著作権違反の犯罪となれば、懲役10年以下もしくは1,000万円以下の重罪です。

著作権は親告罪なので、著作者の訴えがなければ罪には問われません。しかし、だからといってバレなければ大丈夫と考えるべきではありません。特にJASRACやディズニーは容赦なく権利侵害を訴え、裁判所に訴訟を持ち込みます。

何も大企業だけではありません。今後は一般の著作権者が、一般の違反者に向けて、ある日突然、使用料を請求してきたり、訴訟を起こすケースが増えることも考えられます。『知りませんでした』では済まされない訴訟問題に発展する可能性を、常に考えておくべきでしょう。

▼参考記事

 

まとめサイトやキュレーションメディアの多くは無断転載

著作権と引用の要件を見てわかったと思いますが、まとめサイトやキュレーションメディアの多くが、引用ではなく無断転載ばかりです。

WELQやMERYといったDeNAキュレーションサイトだけではなく、NAVERまとめ、Togetter、2ちゃんねるから書き込みを転載する2ちゃん系まとめサイト、アニメやゲームをキャプチャ(画像化)して貼りまくっている趣味ブログなど、引用を逸脱した無断転載・盗用・パクリを大々的におこなっているブログやサイトは山ほどあります。

もし、自分の記事や画像が盗用されていたり、いんちきリライトの小細工で改変されている場合は、著作権の侵害を訴えましょう。

逆に、もし自分が著作権を侵害しているようなブログ記事や画像の使い方をしているならば、利用料の請求や裁判ざたになる前に削除するか、引用の要件を満たすか、許諾を得て正当な転載の手続きをおこないましょう。

 

Creative Commons(クリエイティブ・コモンズ)ライセンスは、新しい著作権の意思表示

クリエイティブ・コモンズ(以下CC)とは、インターネット時代の新たな著作権のルールを運用する、国際的な非営利組織です。そのCCによる“ちょっと融通のきいた著作権”CCライセンスです。

著作者の権利や、著作物の保護を、著作権という法律だけで運用しようとすると、ガチガチ過ぎて逆効果になる場合があるのです。著作権で守られた状態と、著作権の切れた状態だけではなく、その中間で著作者や著作物を保護する──それがCCライセンスの目指す著作権のありかたです。

 

CCライセンスは、著作物の転載(二次利用)を、著作者の手間を省いた方法で意思表示できる

例えば、写真(著作物)を撮影した人(著作者)がいて、できればネットで多くの人にも見てもらいたいと考えていたとしましょう。自分の名前やサイトの表記は無くてもいい……でも心ない人に勝手に加工されたり、自分の写真で商売されたりするのは嫌だ……

その場合、CCライセンスならば『表示なし』『改変禁止』『商用利用禁止』という意思表示が可能です。

特に画像は、主義主張を補足する引用としての使われ方よりも、アイキャッチ画像イメージ画像としての転載による二次利用が多いのではないでしょうか。かといって、いちいち個別に転載の許諾や使用契約を交わすのは、著作者としても大変です。それを著作権だけで管理しようとすると、どうしてもガチガチの運用しかできません。

そのためのCCライセンスです。著作物の転載(二次利用)方法を柔軟に組み合わせて意思表示可能なので、転載の許諾に手間を取られることもなく、多くの人に画像や音楽といった創作物を効率的に広めることができます。

利用者側は、著作者の意志をCCライセンスで尊重しながら、著作物を有効に活用させていただきましょう。

▼クリエイティブ・コモンズ・ライセンスについて

 

CC0は本当に完全フリー 

CCライセンスの中でも、特にCC0とされるものは著作権が完全フリーです。

  • 複製自由
  • 改変自由
  • 配布自由
  • 商用利用可
  • クレジット(著作権に関する情報)の表記不要

 

PD(パブリック・ドメイン)とCC0の違い

Public Domain(PD:パブリック・ドメイン)とは、著作権が発生していない、もしくは著作権が消滅した状態です。PDは、法的な根拠に基づいた“著作権のない状態”を指します。

しかし、法的な根拠による著作権の消滅ではなく、著作者の意志によって著作権の放棄を望む声も上がりました。

CC0は、法的にはPDとはいえない著作物を、著作者が自ら『PDと同様の著作権の放棄』を意思表示した表記です。

▼CC0について

 

ブログやサイトでよくある引用の勘違い

引用の要件は上で述べた通りですが、特にブログやWebサイトで勘違いされている2つの例を挙げておきます。

 

HTMLの引用タグ<BLOCKQUOTE>で囲むだけでは引用にならない

引用タグを使えば引用の要件を満たしていると勘違いしている人が多いです。

引用タグで囲まれた部分は“ダブルクォーテーション”で囲まれた表記になるのが一般的ですが、必ずしもその表記になるとは限りません。テーマ、CSS、ブラウザ、端末によって変わります。

引用タグは、HTMLのマークアップ(文章の意味付け)によって『この部分は引用文ですよ』と示しているだけです。著作権や引用の要件とは直接関係ありません。

 

引用元のURLを記載するだけでは出典情報にはならない

これも勘違いが多いです。URLはいつ変更されるかわかりません。引用元の出典情報としては、サイト名や記事名、サイト運営者の情報を記載すべきでしょう。その上でURLを併記するのがベストです。

URLは、必ずしもハイパーリンクにしなければならないというルールはありません。しかし、引用元サイトの著作物と著作者への敬意(リスペクト)があるならば、ハイパーリンクとするのがマナーでしょう。その際、リンクの属性はnofollowにすべきではないでしょう。(nofollowとは、リンク先との関連を限りなく否認するという意志をGoogleに伝える属性)

 

引用元の著作物や著作者への敬意を忘れずに

引用は、あなたより先に重要なことを言った人たち、あるいはその問題へのあなたの理解を深めてくれた人たちに対して、大きな感謝の気持ちを表すことと考えるといいだろう

コンテンツ・マーケティング64の法則:アン・ハンドリー(ダイレクト出版)191ページ:正しい引用の方法より

もしあなたが単純にコンテンツをどこか別の場所から持ってきて、あなたならではの要素を加えることなく再利用するのであれば、それはキュレーションではなくてただの集約だ。コンテンツを集約するだけならロボットにでもできる

※同書 197ページ:キュレーションより

引用とは、自分の著作物の不足を補ってくれる、先人の貴重な創作物の断片です。『お借りする』という敬意を持ち、自らも新たな著作物を創作することによって、社会に新たな価値を提供するという意識を忘れないようにしたいものです。

 

bew
  • ネットの訪問者をお客に変える方法が分からない。
  • ブログやメルマガ、フェイスブックを始めたいが何を書けばいいか分からない。
  • 読者を惹きつけるコンテンツの作り方が分からない。
  • お客さんを集める記事と、見向きもされない記事は何が違うのか?
  • お客さんをファンにする記事と、そうでない記事では何が違うのか?
  • 売上に直結する記事と、いい話聞いたなで終わる記事では何が違うのか?

コンテンツ・マーケティング64の法則:アン・ハンドリー

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